前に、
The Elements of Style, Fourth Edition
を読んだときに、"compared to" と "compared with"の違いについて書かかれていた。
が、説明が短すぎて意味がつかみきれなかった。
ネットで調べてみたら、違いがあると書いてあるサイトもあれば、どちらも同じような意味で入れ替え可能と書いてあるサイトもあった。
なので、「違いがちょっとあるのかもしれないが、入れ替え可能なので使う上では気にしなくていい」と当時結論付けてた。
でも、やっぱり違いはあったんです。
現在作成中の論文を共著者に見てもらったところ、「使い方が変」との指摘があった。
確認のためにネットで調べた結果、やっぱり違いがあったんです。
説明がややこしいので先に結論から言うと、
「論文を書く上では、"compared with"を使おう」さて、違いですが、
"compared to"カテゴリーの違う2つのものを比べて、そのものにある類似性について語るときに用いる。
例えば、Life is compared to an action movie.
人生とアクション映画という全く別のカテゴリーにあるものを比べて、その中にある類似性(波乱万丈な様子など)を語るような場面で用いる。
"compared with"同じカテゴリーに属する2つものを比べて、そのものにある相違点について語るときに用いる。
例えば、Drug-treated mice were compared with non-treated mice.
Drug-treated miceもnon-treated miceもおんなじマウス。
同じカテゴリーに属しているものを比べて、その2つの相違点にフォーカスを当てている。
この2つの表現ですが、日常の場面においてはあまり違いが意識されていなくて、どちらでもいいそうです。
ただし、論文などのofficialな場面においては、正しい使い方がのぞましい、と。
論文では同じカテゴリーのものの相違点にフォーカスを当てる場面がほとんどだろうから、結果として論文では"compared with"が主に用いられる。
※このページにも少し説明があります。
http://www.edanzediting.com/blog/language_matters_misused_expressions#.UqktAfRDuSoまあ、この使い方を間違えたからといって論文がRejectにはなることはないだろうけど、論文の印象を悪くしないためにも奇異な英文はしっかり直さないといけないですね。
この本は本の薄さに反比例して、内容は超濃厚。
おすすめ!!
posted by Tomo at 13:11
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日記
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