2013年09月28日

「アクセプトされる英語医学論文を書こう!」 いいですわ。

以前RDさんが勧めていた「アクセプトされる英語医学論文を書こう!」という『英語医学論文の指南書』届きました。

この本、想像以上にいいです。
これはおすすめ。

英語論文の書き方に関する本はいろいろ出版されており、いい本もいっぱいあります。
ただ、自分が今までに読んだほうがどちらかというと「英語論文の構成」にフォーカスを当てた本でした。
「Introductionは、
 generalな事実 -> specificな事実 -> 未解決の事柄 -> 研究目的、と書け!」
みたいな。
それはそれで大事なことだし、参考になるところは多いんですが、実際の英語表現に関するところはちょっと記載がおざなり気味でした。

この「アクセプトされる英語医学論文を書こう!」は、論文の構成にも触れつつも、「英語表現」の部分にフォーカスを当てています。
それも、間違った表現と正しい表現を並べて示してあり、丁寧に解説してあります。
1週間のセミナーコースを1冊にまとめた本のようで、312ページとボリューム十分。


そんなところ気にしてなかったわ!と目からうろこが落ちたところをちょっと紹介

・現在時制 vs. 過去時制
(誤)The purpose of this study is to ...
(正)The purpose of this study was to ...

(誤)The purpose of this paper was to ...
(正)The purpose of this paper is to ...

ポイントは、研究自体は過去に行ったものだから、研究について書くときは過去形。
(過去に行った)研究に対して書いたこのpaperは読み手にとっては現在のものだから、現在形。


・Analyze
(誤)The white blood cell count was analyzed in the blood.
(正)The blood was analyzed for its white blood cell count.

ポイントは、血液を分析(analyze)してその分析項目の一つとしてwhite blood cellを測定した、ということ。
「全体」についてはanalyzeできるけど、「構成要素」はanalyzeするものではなく、測定する(determine、measure)もの。


その他、論文の構成、論文作成の心得などなど、丁寧に解説してくれています。
おすすめ。

この本を読み込んで、今作成中の原稿をしっかり磨き上げねば!



アクセプトされる英語医学論文を書こう!―ワークショップ方式による英語の弱点克服法 (JASMEE library)

ネル・L.ケネディ メジカルビュー社 2001-08
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ちなみにこの本、「日本医学英語教育学会」とタイアップしているようです。

日本医学英語教育学会は、あの「医学英語検定」をやってるところです。

そして、本の著者のNell L. Kennedyさんは第一回の日本医学英語教育学会賞(植村研一賞)を受賞されています。

こんないい本を出版されて、十二分に日本の医学英語教育に貢献されてます。
posted by Tomo at 23:37 | Comment(7) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

模擬学会

うちの部署では学会前に模擬学会をします。
近隣の施設の研究者なども参加し、オーラルプレゼンテーション、ポスターセッションをします。
今回は大ボスが実際の学会の学会長ってこともあるのでいつもよりも気合が入っていたよう。

招待講演 1つ
オーラルプレゼン 2つ
ポスター30枚近くあったかな。
(実際のポスターの1/3ぐらいのサイズ)

自分もポスターを出しました。
色々と質問に答えたりする中で、ポスターの中で説明不足だった点に気付かされます。
いい練習になりました。
今週末は追加のデータ解析をして、ポスターのUPDATEです。


ポスターでポスドク仲間3人から同じ指摘をされたポイント。

「Tomoの写真、変えたほうがいいんじゃない?(笑)」

自分のポスターは右上に顔写真を入れてます。
その顔写真、アメリカに来た当時(4年前)のもの。
まだまだ変わってないつもりだったけど、、、変わってましたか。
髪がBlackからGrayになってますからねえ。
毛髪前線も若干後退したか。

4年もたつと変わりますわな。
posted by Tomo at 21:04 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月23日

時間固定制のビジネス英会話コース

体験レッスンを少し受けた以外は、ちゃんとしたオンライン英会話レッスンはしばらくご無沙汰です。
そのせいもあり、英語力は停滞気味だなと感じてます。
サマースチューデントがラボにいて毎日英語でしゃべっているうちはよかったけど、それがなくなると英語を使う機会が減ってしまって英会話の瞬発力が明らかに鈍ってきてます。
それに、ミーティングでのディスカッションで単発的に意見を言うことはできても、議論をリードするようなことは到底できません。
英語で日常会話でもアカデミックな会話でも、会話をリードできるようになる、ってのが目下の課題です。
日常英会話は話題がコロコロ変わるので瞬発力に加えてボキャブラリーが求められるし、ラボの会話は英語以外に研究に関する知識・経験も求められるし、どっちもレベルの高い課題です。

英会話レッスンがご無沙汰になった理由を考えてみると、やっぱり「予約取得合戦に疲れたこと」ってのが大きいですね。
自分がレッスン受けたいのはこちら時間の早朝。
日本時間では夜の時間に相当するので、予約取得競争が一番激しい時間です。
予約を取り損ねた日が続くとモチベーションが落ちていっちゃいます。
それに人のせいにしちゃなんだけど、エリザベスレッスンの相次ぐキャンセルも困ったもんだった。


英語の学習を本格的に再開しようと思ってます。
その際は、レッスンを継続的に受けれるようにレッスンは時間固定で。
そして、レッスンはフリートークでなく、しっかりテーマを持ってテキストをやりきるような形で。
英語学習の目的を明確にするためというのもありますし、テキストをやり終えると達成感がありますからね。
さらに言えば、テーマを持ったテキスト(プレゼンテーション技法など)を使うと、単に「英語」だけでなく、そのテーマについて英語で勉強することができますからね。
「英語を勉強する」と同時に、「英語で勉強できる」っていうのがポイント高いです。


時間固定で予約ができ、ビジネス英語系のテキストを使ったレッスンが可能、そして比較的安いスクールを探してみると候補に残ったのはこの2つ。

ビジネスイングリッシュスクール【BES】

マイチューター

どちらかに決めます。

マイチューターはかつてこちらの問合せメールを軽く無視しやがった(怒)という大きなマイナス面があるので、試しに今回も問い合わせメールを送ってみました。
今回も返事が返ってこなかったら、このスクールを考慮に入れることは二度となくなることでしょう。

※似たような質問をBESビジネスイングリッシュスクールにも送ってみました。
こうなったら、きちんとした返事を素早くくれたところに入会しますかね。
生徒に対するサポート体制もスクールを見極める大事な要素ですから。


どちらのスクールも採用していて、自分が興味を持ったテキストはこちら。

English for Presentations (Oxford Business English)

Marion Grussendorf Oxford University Press, USA 2008-11-01
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English for Meetings [With CDROM] (Oxford Business English)

Kenneth Thompson Oxford University Press, USA 2007-01-01
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English for Socializing [With CDROM] (Oxford Business English)

Sylee Gore,David Gordon Smith Oxford University Press, USA 2009-04-01
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それぞれ、Presentation、 Meeting、 Socializingにフォーカスしたテキストです。
この辺は研究者にとっても必須のスキルになりますから、英語を学習すると同時に各テーマのスキルを身につけたいですね。


折角アメリカにいるんだから、今のうちのもっともっと英語力を向上させねば!
posted by Tomo at 01:27 | Comment(2) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月21日

金曜夕方

今日はカルシウム実験のデータ解析。
月、火、水曜日と一日中こもっていたあのカルシウム部屋でまた仕事です。
でも、今回は解析だけなので電気を消さなくてもいいし部屋のドアを開けたままでいい。
閉塞感はないので気分的にはずっと楽。

pm3時ごろからカルシウム部屋で仕事していたところ、
pm5時、それが起こった。

ラボ中に響き渡るアメリカ国歌。

なんだ?なんだ?と思っていたら、続いてチャイム。(日本の小学校のチャイムみたいなの。)

えっ?なになに??と、ちょっとうろたえていたら、

"Good bye everyone"
"Good bye Tomo"
"Have a good weekend" と皆が帰っていた。


ほほぅ。
なんて健康的な!そして、なんて素晴らしい!
金曜日pm5時に一斉に帰宅とは。


自分もなんか早く帰宅したくなって、解析を切り上げ、自分のラボに戻った。

うちのラボは普段通りまだ活動していた。

気にせず帰宅したいところだったが、そこにはボスがいた。

フロアの違うオフィスにいることの多いボスだけど、この時はラボにいた。

5時過ぎにボスの面前で帰るのはうちのラボではちょっとねぇ、、、、

と、あきらめてデータ解析を少々。


pm7時前にボスが帰宅。

帰る際にいつもの一言

「また明日」

※うちでは土曜日でも仕事をするのがほぼデフォルト状態。



なんか違いを感じた金曜夕方。

ちなみに、コラボレーターはブラジル人、うちのボスは日本人。

国民性ですかねぇ。



うちのラボだったら、金曜pm5時に「ホタルの光」をしっとりと流したいところ。

posted by Tomo at 11:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月20日

閉所恐怖症でなくて良かったです

今日はウェスタンをしよう、と思っていたが、学会まで2週間というのに全くポスターを作っていないことに気付いた。
そして、ポスターを作るためのデータ解析や画像の取り込みが終わってないことにも気付いた。

で、今日したこと。
顕微鏡室にこもって染色済みの組織切片の画像取り込み5時間。

やり遂げたけど、狭い部屋に閉じこもって、モニターを見続けることはもう結構です。
今週こんな作業ばっかり。


そして明日は、組織切片を見ながら画像解析ソフトで定量解析の予定。
やっぱり明日も狭い部屋でモニター見にゃあかんのか、、、



先日注文した本が届きました。
これを読んで、書き物もバリバリがんばる!
How to Write a Lot: A Practical Guide to Productive Academic Writing

Paul J. Silvia Amer Psychological Assn 2007-01-15
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posted by Tomo at 12:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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